外壁塗装の油性と水性の違い

外壁塗装の塗料には大きく分けて油性と水性の2種類の塗料タイプがあります。一般的に油性塗料の耐久年数が長いというイメージが定着していますが、水性塗料の技術革新により、現在は耐久年数、性能に大きな差はありません。

また、性能以外にも、大きな違いとして匂いがあります。油性塗料は、工事の際の匂いがきついため、匂いに敏感な方は水性塗料の使用をおすすめします。

外壁塗装の塗料の種類とそれぞれの特徴

外壁塗装の塗料には大きく分けて7つの種類に分けられます。

• アクリル
• ウレタン
• シリコン
• フッ素
• ラジカル
• 遮熱、断熱
• 光触媒

ここからは、それぞれの特徴について紹介していきます。

アクリル系塗料（耐久年数：4〜8年）

軽量で色をくっきり見せる効果がある塗料です。コスト面では割安ですが、紫外線に弱いので耐久年数はほかの塗料と比べると短めです。

ウレタン塗料（耐久年数：7〜10年）

アクリル系塗料と比べると紫外線に強く、水もよく弾きます。比較的安価で、バランスが取れていることが特徴です。また、用途の範囲も広く、戸建住宅を中心に幅広い建物で使用されています。

シリコン系塗料（耐久年数：10〜13年）

ウレタン系に比べて、耐久性と耐候性、仕上がりの良さに優れた上質な塗料です。弾性にも優れており、塗膜の下で小さなひび割れができても、防水性を損ないません。耐久年数が長く、コストパフォーマンスに優れている塗料で、現在最も人気のある塗料です。

ラジカル塗料（耐久年数：14〜16年）

2015年に発売された新しい塗料です。耐久年数に信頼のある外壁塗料で、シリコン同様、コストも低い点が特徴です。

フッ素系塗料（耐久年数：15〜20年）

耐久性、耐候性、撥水性に最も優れている塗料です。価格が高く、一般住宅ではそれほど普及していません。しかし、耐久性に優れているので、ご予算に余裕がある場合は一考の価値はあります。

遮熱、断熱塗料（耐久年数：10〜13年）

太陽や気温による熱を防げる塗料です。遮熱塗料には空から降り注ぐ紫外線を反射させる効果があり、断熱塗料は熱自体を塗料の中に閉じ込めます。熱そのものを閉じ込める断熱塗料は、室内の熱を逃さない効果もあるので、冬の寒さ対策にもなる優れた塗料です。

光触媒塗料（耐久年数：10〜13年）

次世代塗料として最新式の塗料です。最大のメリットは、太陽光で汚れを分解して、雨水で汚れを流すことができることです。ただし、紫外線や雨水が当たらないと効果を発揮しにくいので、隣家との距離が近い、日当たりが悪い建物では、相性が合わない場合があります。

外壁塗装の色の選び方

最後に、外壁塗装の色の選び方について紹介していきます。

面積効果に注意する

面積効果とは、まったく同じ色でも面積の大小によって色の見え方が異なることです。小さい面積の場合は暗く、大きな面積の場合は明るく見えます。つまり色を選ぶときには、面積効果を意識して少々濃い目の色を選ぶことがコツです。具体的には、彩度と明度をワントーン下げて選んでおくと、最終的に広い面積に塗ったときに明るく見えるので、持っているイメージに近づきます。

町並みとの調和を意識する

外壁塗装の色を選ぶ際に、外に出てご自身の住む町並みを観察して、周りの住宅のカラーバランスを考えることが大切です。周囲の環境と同調させるのか、あえて目立たせるのか、検討しましょう。

雨戸やドア、屋根との相性を確認する

住まいの色は、外壁のメインカラーと屋根、雨戸などのサブカラーから成り立っています。このツートンカラーの組み合わせで住まいの全体の印象が作られています。色相や彩度、明度を合わせると統一感が高くなり、あえて別の色を選ぶとサブカラーの印象を際立たせてくれます。

まとめ

今回は外壁塗装に使われる塗料の種類と塗料の色の選び方について紹介してきました。外壁塗装には今回紹介したもの以外にもたくさんあります。こちらの記事を参考にしていただきながら、施工業者の方とじっくりと話し合ってご自宅にとってベストな塗料を選ぶ参考にしていただければ幸いです。

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