外壁塗装の注意点とは？

マンションの外壁塗装を実施するときは、たくさんの注意点があります。
居住者に対する注意点のほか、悪質な業者を見極めることも重要です。

塗装時の臭い

外壁の塗装工事ではどうしても臭いが発生するので、人によっては頭痛になったり具合が悪くなったりします。
臭いの原因になっているものは、塗料に含まれている溶剤です。
外壁に塗りやすくするために入っているシンナーなどの有機溶剤は、刺激臭があり、吸い込む量が増えると身体に悪影響を及ぼします。

塗装時の臭い対策として、一時的にマスクや換気をしましょう。
マスクは日常生活で使用しているので、誰でも簡単に実施できる対策です。
臭いの強さによっては防毒マスクという選択肢もあります。

塗装工事中は窓を閉め切るのがいいですが、臭いは小さな隙間から入ってきます。
とはいえ換気のために、窓を開けたり換気扇を回したりするのは良くありません。
そこで、塗装をしていない1階部分から扇風機を外側に向けて回しましょう。
有機溶剤は重さがあるので、下に溜まる性質があるからです。
養生されていて開けられない窓は、業者に相談して開けさせてもらうのもいいでしょう。

手抜き工事の事例を確認しておく

外壁塗装の知識がない一般の人にバレないような手抜き工事をする、悪質なケースがあります。
どのような事例があるのか前もって知っておくことで、手抜き工事を防げるのではないでしょうか。
手抜き工事の事例には、たとえば以下のものがあります。

外壁塗装の手抜き工事の事例

• 粗雑な高圧洗浄
• 粗雑な下地処理
• 塗料を薄める

高圧洗浄や下処理の品質は、外壁塗装の知識がなければ判断するのが難しい工程です。
高圧洗浄を丁寧にしていると塗装の仕上がりが良くなるのですが、この作業を粗雑に行う業者がいます。
中には全く実施しない悪質な業者もいるので、そのような場合は作業を注意してもらうようにします。

また、下地処理も外壁塗装の土台となる工程ですが、疎かにする業者がいるのです。
外壁塗装は全てにおいて細かい作業が必要なので、「バレないのならここは適当にしよう」と考える業者がいます。

すべての工程で気を張っていると疲れますが、お金をいただいている以上粗雑にすることは許されるものではありません。
見積もりの時点で作業内容の詳細をチェックすれば、防げる可能性があります。

また、悪質な外壁塗装業者の手口に多い事例のひとつが、塗料を薄めることです。
工事の費用を削減するためなのですが、依頼者には塗料を薄めていない分の金額を請求します。
塗料が効果を発揮するためには、希釈率が適切でなければなりません。
建物の耐用年数が短くなる原因にもなるので、注意してください。

外壁塗装の色選びについて

色見本だけでは小さくて分かりにくいので、外壁塗装の色選びでは注意しましょう。
色選びでは、色の特徴と違いを知り、材質との組み合わせを考えてください。
色見本は、蛍光灯などの光が当たった明るい場所で見るケースが多いでしょう。
しかし実際の建物は大きいだけではなく、光の加減によっても色の感じ方が異なります。

白や黒などは汚れがよく目立ちますし、珍しい色を選択すると周囲の建物から浮いてしまいます。
マンションの外壁にたくさんの色を使用すると不揃いな印象を与えるので、使う色は多くても3色までにしてください。
建物の色選びをするときは、前もってさまざまな天候のときに見比べたり、周囲の建物をチェックしたりします。

 

外壁塗装の注意点|実施するタイミングはいつ？

マンションの外壁塗装を実施するタイミングは、一般的には大規模修繕工事のタイミングです。
しかし必ずしも大規模修繕工事のときに実施するわけではなく、劣化を見つけたら放置をせず、すみやかに行いましょう。

ここでは、マンションにおいて外壁が劣化したときのサインを紹介します。

マンションにおいて外壁が劣化したときのサイン

• 外壁に触れるとチョークの粉のような粉末が手につく
• 油膜に水分が入り込んで塗膜剥離を起こしている
• 乾燥と膨張を繰り返して、クラック(ひび割れ)が発生している
• 鉄筋の腐食が進行して、むき出しの状態になっている
• 紫外線などの影響によってシーリングが劣化している

シーリングとは、建物において動きが多い目地の隙間を埋める作業です。

 

まとめ

外壁塗装はマンションにおいて大切な役割があるので、注意点が多いことがお分かりいただけたかと思います。
しかしポイントをおさえて実施すると、マンションを長く維持するためのサポートをしてくれるのです。

「株式会社ジースリー」では、江戸川区を中心にマンションの外壁塗装を実施しています。
水回りに関するリフォームプランも多数用意しているので、お気軽にご相談ください。