外壁塗装について

まず外壁塗装について目的や行うタイミングを詳しく見ていきましょう。

マンションの外壁塗装の目的

マンションのような集団住宅での外装塗装では、美観を保つ理由の他にも建物の補修や劣化予防といった目的もあります。
普段から外壁は雨や紫外線、黄砂などさまざまな外的影響を受けているものです。
建築年数が経ってくると老朽化や劣化の原因となりやすいでしょう。
外壁塗装は壁に塗膜を作ることで耐久性や防水性を高める役割を担っているといえます。

マンションの外壁塗装のタイミング

マンションの場合は「大規模修繕工事」の際に実施することが一般的です。
国土交通省では、大規模修繕工事を実施する一定の期間として12年〜15年を目安に行うとしています。
しかしメンテナンスなど、建物の建築年数や劣化具合によって外壁塗装を行う場合があるのも事実です。

 

外壁塗装の期間は？

それではマンションが外壁塗装に入った場合に、塗装期間はどれくらいかかるでしょうか。
また延期や短縮などもあるのでしょうか。

建物の大きさによって変わる

マンションの外壁塗装期間の目安として、大体4週間〜8週間ほどかかるのが一般的です。
戸建と違いマンションは大きさがあるためです。戸建やアパートメントほどの大きさで2週間〜3週間程度。
これらは建物の大きさや工程によっても変わってきます。

そして外壁塗装は期間を大幅に短縮することはできません。
足場の構築や下地処理、高圧洗浄などの工程の流れが細かく日程に設定されているという理由があります。
さらに作業量も多いため、もしも短縮するために無理なスピードを上げてしまうと作業の効率を下げ、仕上がりにも影響が出かねません。

外壁塗装の期間の延長の原因

外壁塗装の期間は理由により長引くことがあります。
その理由のひとつとして、外壁の劣化状態があげられます。
外壁塗装には下塗り作業と補修の工程があり、劣化している場合はこの作業に時間がかかってしまうのです。
塗装スケジュールは、事前に見積もりと外観状態を見てから組むものですが、作業に入ってからも外壁の状態を見ながら進めていくので、予定より期間が延長する例もよくみられます。

雨の日や風の日は塗装できない

上記のように劣化の他にも、雨や風の日のような気象条件を満たさない場合は外壁塗装作業ができません。
雨や強風・降雪・結露の発生が予想されている場合、また気温が5℃以下・湿度が85%の場合も中止となることがほとんどです。

これらの気象条件での無理な外壁塗装は、施工不良の原因や塗料を乾燥させることができなくなる、などの不都合が発生してしまいます。
そういった理由からも外壁塗装が長引いてしまうこともあるでしょう。

 

外壁塗装期間中の生活は？

外壁塗装の期間はその間の生活も気になるところです。
作業している間の過ごし方を知っておきましょう。

在宅の必要性の有無

外壁塗装期間は、ベランダなど作業員が出入りしています。
その場合、家にいたほうがいいのか気になる方も多いでしょう。
しかし外壁塗装期間には、とくに在宅の必要はありません。
外の作業になるので留守でも作業は進みます。立ち会いは管理組合やオーナーが基本的に行うところがほとんどです。

戸や窓は開けない

作業の工程によっては窓があけられません。
好きなタイミングや決まった時間に換気する、という行為が期間中には難しくなるので気をつけましょう。
また作業外で組んだ足場を狙った空き巣の侵入を予防するためにも、鍵をしっかりかけるなども大切です。

洗濯干しなどはNG

外壁塗装期間は、洗濯物は干せません。
塗料や匂いが付着したり、作業員の邪魔になったりするという理由が挙げられます。
外壁塗装期間には部屋干しやコインランドリーの利用を考えておくとよいでしょう。
塗装期間に干せるタイミングもあるので業者や管理会社に確認してみると洗濯物を干せる場合もあります。

 

まとめ

今回は外壁塗装やその期間について詳しく解説していきました。
外壁塗装には工程や一定の流れの期間が設定されています。
戸建の場合だと2週間程度ですが、マンションになると4週間〜8週間はかかるでしょう。
また外壁塗装期間中は、ベランダで洗濯物を干したり、開け閉めしたりすることは不自由になります。
あらかじめ知っておくことで対策にもなるので参考にしてください。

「株式会社ジースリー」では外壁塗装からビルの建設までを請け負い、一級建築施工管理技士の有資格者をはじめとした職人が所属しています。
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