マンションの雨漏りについて

マンションにおける雨漏りとは一体どのようなことを指すのでしょうか。雨漏りの概要や原因をみていきましょう。

マンションの雨漏りってどういうもの？

雨漏りは、住宅の外壁や屋根・天井の隙間やひび割れ・穴から雨水が入り込み、住宅内に水が染み出したり、垂れ落ちたりすることを指します。
入り込んできたりポタポタと垂れ落ちたりする水滴は、住宅内ではカビや黒ずみ・資材の腐食の原因となってしまいます。

雨漏りの原因は？

雨漏りが起こる原因は、建物の老朽化や劣化によるひび割れがほとんどといわれています。
外壁・ベランダ・天井・屋根・屋上など、さまざまな場所で起こる可能性があるといえるでしょう。
他にも建物内部の防水加工の剥がれや、排水管の劣化など見えない場所で起こる場合もあります。

そしてマンションの最上階の場合は天井から雨漏りしたり、階下では壁を伝って水たまりができたり、と場所によって症状も変わってきます。

 

雨漏りの症状

それではそういった雨漏りはどのような症状を起こすのでしょうか。主な3つを挙げていきましょう。

外壁や天井の剥がれやひび割れ

外壁と室内には柱の厚み分があるので、なかなかすぐには室内への症状は出にくいものです。
天井のクロスなどの継ぎ目が剥がれていたり、シミができていたりするなどの症状はかなり雨漏りをしてきている可能性があります。
また外壁や内壁のひび割れは劣化や老朽化のサインともいえます。
そこから雨漏りしている原因になるので見つけた場合はすぐに業者に修理・修繕を依頼しましょう。

ベランダの雨のシミや水漏れ

マンションの場合は、雨漏りが部屋の中だけではなく、ベランダに症状が出る場合もあります。
主にベランダの手すりやバルコニー部分の劣化などによる腐食と、排水溝の詰まりが原因であることが多いという事実があります。

排水溝は落ち葉やゴミ屑などが溜まることで詰まりを起こしやすいでしょう。
水が流れていないことに気づかず放っておくと劣化も進むので雨漏りが発生しやすくなります。
また、サッシや窓周りの劣化によって雨漏りする場合もあるでしょう。

カビやコケ・藻などの発生

マンション内では、原因のわからない壁からの雨音やカビ臭などから、雨漏りだとわかることもあります。
どこかにコケやカビ・藻が生えている場合は要注意です。根が外壁や内部に侵入してしまうと建材を劣化させ、破損に導きます。
そこから雨漏りにつながっていくことがあるのでカビやコケ・藻を見つけたら拭き取ったうえ、専門業者に検査を依頼しましょう。

 

雨漏りが起こった時の修理・修繕はどうするの？

雨漏りが起こってしまった場合、どう行動すればよいでしょうか。主な4つをご紹介していきましょう。

タオルやバケツで家電や床を濡らさないように

ポタポタ水滴が落ちるほどの雨漏りは、実は症状がかなり進行している状態といえます。
滲み出てきている場合、応急処置なども間に合わないので、家電や床をなるべく濡らさないようにしていくのが重要です。
バスタオルやバケツ、鍋などを使用し、そのあいだに業者や管理会社に連絡をして修理・修繕を依頼しましょう。

ブルーシート・レジャーシートを使う

タオルやバケツだけだとしぶきが飛び、一面が濡れる場合はブルーシートやレジャーシートを下に敷いておくのもよいでしょう。
マンションでは水浸しのままだと、床からさらに階下に水がつたい、漏水トラブルの原因となります。
浸水が広がらないためにも修理・修繕までの間の応急処置として敷いておくのが肝心です。

テープで応急処置

最近では雨漏りテープのような雨漏り修理・修繕グッズも多く出ています。
雨漏りの疑いがある箇所にテープを貼り、応急処置として使用するのもよいでしょう。
長くは機能しないものの、急な雨漏りに便利です。
業者に依頼したものの翌日以降の日時に修理・修繕になった時などに使用できます。

業者に依頼は必須

雨漏り修理・修繕は、自分で行うのはかなり困難な場合が多いでしょう。
原因がマンション内部や屋根部分である場合も多く、専門業者が作業する分野になります。
大規模な修理・修繕が必要な場合もあるので雨漏りの疑いがあった時点で専門業者に必ず依頼しましょう。

また雨漏りを事前に防ぐ定期メンテナンスも有効なので、居住が長いマンションの場合は日頃からの雨漏り予防対策としておすすめです。

 

まとめ

今回は雨漏りの原因や症状、そして雨漏り修理・修繕について詳しく解説していきました。
マンションなど建物は老朽化と共に防水機能が薄れてくることがあります。
雨漏りはそういった隙間から発生してくる厄介なものです。
雨漏りについて知っておくことで発生した時に落ち着いて対処できるでしょう。

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